フィギュアスケートとピアノ曲
羽生選手、本当に素晴らしかったですね。
羽生選手、本当に素晴らしかったですね。
お盆休み、、遠方に出かけられる方も多いのでしょうか。。
ポルトガルを旅行された大人の生徒さんが、お土産にくださった「コンペイトウ」(Confeito)。
先日のお休みは勝沼にて葡萄狩りにワイナリー。
シューマンもワイン飲んで気分転換してたかな・・、
今、シューマン作曲「ソナタ嬰へ短調」を指導しながら、あらためて感じることも多くあり、このブログを書いています。。
シューマンの幾層にもなる音楽、学生の頃は譜面を乗りこなすことがただ難しかった。
それが、演奏から離れて、聴く側に身を置くと、こんなに情緒豊かな音楽だったか・・、と、思うところが深いです。
書籍家で勤勉な父の影響から文学に関心の高かったシューマン。残された言葉や詩文に独特な芸術哲学がうかがわれ、興味深いです。
シューマンが17歳で書いた詩の一部です。
「詩の韻律の器を優しくそよ風の拍子が揺らすとき、
音と音、言葉と言葉が競い
音は感じ、詩句は息づき
ついに優しく一つのハーモニーで
二つの芸術が誠実に愛に満ちて抱き合う」
17歳、この後多くの楽曲を発表したシューマンのまさに、理想に満ちた詩ですね。
そよ風の拍子が揺らす、という表現。なるほど・・。シューマンの拍子は他の作曲家にはないものを感じ、どうとらえようかと、思考していたので、参考になります。
この文学的要素にプラスして、シューベルト、ショパン、ベートーヴェン、バッハの影響を受けたと思われる音楽的要素。その上に、さらに新しい音楽を追求しようとした力。
う~ん多彩な作曲家です。
シューマン最期の言葉、クララが用意したワインに口をつけ、発した、「わかってる・・」は何を指すのか、いろいろ解釈があるようですが、
どこまでもロマンな人だったのですね。
通り道で満開の桃の花。。おもわずシャッターを押しました。、春になりましたね。、
昨日の新聞の文化面に、小澤征爾さんが、音楽を教える立場から、、音楽にとって、とても大事なことをお話されていて目にとまりました。一部ご紹介します。
「みんなで響きをつくる快感を若い時に一度でも味わうとね、一生音楽にとりつかれちゃうんです。社会人になってからもアマチュアのコーラスに熱中している人、いっぱいいるでしょ。美しいハーモニーの中に自分の声がとけこんでいる。そう実感することに、人生の本質のようなものがあると僕は思う。もし音楽家にならなくても、その子のその後の人生に音楽が何かすてきなものを残してほしい。僕はそう願う。」
小澤征爾さんだからこそ語れる言葉に共感、なっとく、。です。^^
「しばらくその遠くなる足音に耳を傾ける。やがてその音が消えると、波の音が聞こえてきた。ずっと通奏低音のように流れていたはずの波の音が・・・」今年の芥川賞受賞作「冥土めぐり」一文より。
「冥土めぐり」随所に海の様々な様子、景色に心の動きを投影させた表現がありました。通奏低音とは、カジュアルに言えば主に、中世、バロック音楽で見られる低音、音楽の土台になる低い音域を流れる音のこと、。現在でこそメロディー(高音部)の下に伴奏、アレンジを入れて音楽が創られることが一般的ですが、音楽という形を成し始めた中世では日本で言うお経のような、宗教的な声がやがてはメロディーに発達、、それが低音部に流れ、その上に音をのせて、だんだん音楽らしきものになっていったようです。
そんな感じの低い音の流れ、。作家はバロックの通奏低音というより、中世の低音を思い、波の音と重ね合わせたように思いますが・・。
写真は「伊豆今井浜の朝」。皆さんもたくさん夏の海を見て来られたことと思います。。^^
先日鑑賞したブリヂストン美術館のドビュッシー展でも印象派、象徴派の描いた様々な海景が展示されていました。海は様々な表現を投影できる万物なのですね。
ドビュッシーの作品の中にも交響曲「海」を始めとして、いくつかの海を描写している作品があります。葛飾北斎の「神奈川沖浪裏」をドビュッシーが部屋に飾り、スコアの表紙にしたことは有名な話ですが、ドビュッシーが行ったことのない東洋の海をどんな風に想像して思いをはせて曲にしたのか・・考えれば、深いものです。。
今朝の天声人語より・・・「音楽という芸術の深淵にはなかなか触れにくい。だが、吉田秀和さんは、音楽の奥庭に咲く花を素人にも手渡してくれた。ご本人のめざした想像力の引き出しになる批評に魅せられた人は少なくない。享年98。閉じた目に何を見て旅立たれただろう。」
つい先日、小澤征爾氏が病気を抱えながらも情熱的にコンサートに取り組む姿を追ったドキュメンタリー番組の中で、やむなく、体調不良により、当日コンサートをキャンセル、客席が荒れた場面、会場に訪れていた吉田氏の心温まる言葉で、小澤氏不在のコンサートが無事開演したシーンがありました。それを見たばかりでしたので・・
数々の言葉を残した吉田氏。私が学生でまだ勉強していた頃は難しくて手にしては途中で読むのをやめてしまっていた本も、今では心にすうっと入るものが多くなりました。時は流れる、、けれど、大切に読みかえしたいと思いました。
カステラや金平糖など和の空気をまとう渡来品は多い。日本の歌と思いきや、童謡「ちょうちょう」はスペイン民謡、「むすんでひらいて」の作曲者はフランスの思想家ルソー、「こぎつねこんこん」はドイツ民謡。
「あおげば尊し」の原曲は19世紀アメリカで作られた「卒業の歌」。この歌に明治時代、文部省が合議して歌詞をつけたらしい・・・明治時代か・・、、穏やかでおごそかな、なかなか美しい曲調だと思いますが、さすがに時代おくれの歌詞、となるのでしょうね・・。それで最近は歌われなくなったのですね。(^-^;
(天声人語参照)
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